「外見は変わる。でも人間性は一生もの」。顔出しなしで出会ったからこそ、2年経っても幸せな話
幸せな今と、心のどこかにあった「諦め」
柴田: ヘムさん、ご結婚2周年おめでとうございます!
明日は結婚記念日だそうですね。
今は千葉で旦那さんと一緒に暮らされているとのことですが、今の幸せに辿り着くまでは、かなり葛藤もあったと伺いました。
ヘム: ありがとうございます。
そうですね、今は本当に幸せですが、以前の私は、自分に対しても世の中に対しても、どこか嫌になっているところがありました。
柴田: それは、学生時代やこれまでの経験が大きかったのでしょうか。
ヘム: はい。
学生時代、隣に可愛い友達がいると、周りの男の子たちはその子にだけ挨拶して、私はまるで存在しないかのように扱われる……そんなことがよくあったんです。
大学でも、外見を理由にしたイジメのようなものを目撃して、自分もそのグループに外見をいじられてるんじゃないかと不安になりました。
「結局、どれだけ人として魅力的な人でも、まずは見た目が良くないと、興味を持ってもらう土俵にすら立てないんだな」って、ずっと苦しかったんです。
既存のアプリで感じた、強烈な違和感
柴田: そんな思いを抱えていたヘムさんが、今のマッチングアプリの仕組みを見た時、どう感じましたか?
ヘム: 正直に言うと、すごく強烈な違和感がありました。
写真をスワイプして一瞬で人を判断する仕組みは、私が一番傷ついてきた「見た目重視の世界」そのものでした。
それに、自分自身もその仕組みの中にいると、無意識に相手を写真で選別する側になってしまって……。
柴田: 自分が否定したかったはずのルールに、自分も飲み込まれてしまったんですね。
ヘム: そうなんです。
それがすごく苦しくて。
パートナーシップで一番大事なはずの「人間性を理解する」というプロセスが後回しにされていて、そこまで辿り着くためのコストが重すぎる。
この仕組み自体が、私には合わないんだなと疲れ切っていました。
顔の見えない世界で出会った「誠実さ」
柴田: その後に、顔の見えないアバターマッチングアプリを利用されたわけですが、旦那さんとの出会いはどのようなものだったんですか?
ヘム: 最初はアバターの姿で、声と会話から始まりました。
顔が見えないからこそ、相手の言葉の選び方や、会話を広げようとしてくれる姿勢がダイレクトに伝わってきたんです。
柴田: 外見の先入観がないからこそ、中身が真っ先に見えてきた。
ヘム: はい。
彼はすごく真面目で、この人は本当に誠実だな、自分と同じように長期的なパートナーを探してるんだなと、安心感が積み重なっていきました。
「こんな素敵な人に好かれるはずがない」――葛藤の3ヶ月
柴田: そして実際に会ってみてどうでしたか?
ヘム: はい。
勇気を出してリアルで会ってみたら、彼は実は、すごくかっこいい人だったんです。
柴田: それはとても嬉しいことなのかなと思うんですが。
ヘム: いえ、むしろ、怖くなってしまいました。
「こんなに素敵な人が、私のことを好きになるはずがない」って、どうしても信じられなかったんです。
自分の見た目に自信がなかったこともあって、最初は付き合うことを躊躇してしまいました。
柴田: 誠実な上にかっこいい人で、魅力的すぎて逆に戸惑ったんですね。
ヘム: はい。
なので最初告白してくれた時は「保留」させてもらいました。
ただ、彼はそこから3ヶ月間、ずっとデートの度に気持ちを伝え続けてくれました。
その粘り強い誠実さに触れて、「この人は本当に、私のことが好きなんだ」と、ようやく信じることができました。

デート写真①
一生変わらない「人間性」を信じて
柴田: 順番を逆にしたことで、普通なら「自分には無理だ」と諦めていたかもしれない相手と、深い信頼関係を築けたわけですね。
結婚して2年経った今、どう感じていますか?
ヘム: 外見は時間と共に変わっていきますが、人間性は一生ものだと思っています。
内面から出会ってるからこそ、その点はずっと変わらず幸せに過ごせてます。

デート写真②
■ 取材後記:内面から始まる物語を、もっと。
「外見重視の世界」に悩んできたヘムさんが、外見を気にしなくていい場所で、最高のパートナーを見つけた事が本当に嬉しいです。
ヘムさんの、外見やスペックの前に、誠実性や真面目さを重視したいという話には、僕自身非常に共感しました。
恋愛や結婚も人間関係の一つだと考えると、人としてまず好きだと感じる事は、良い人間関係には必須な事だと思います。
ヘムさんはメモティアをリリースしたばかりの、β版の際に出会った方とお付き合いし入籍されました。
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