「条件で人を選びたくなかった」40代で出会った“対話できる”運命の相手。アバターデートから半年で入籍するまで
「年収は?」「年齢は?」「初婚か、再婚か?」
マッチングアプリを開けば、まず目に飛び込んでくるのは“条件”の羅列です。効率的にパートナーを探せる一方で、まるでカタログから商品を選ぶような感覚に、疲れを感じている人も多いのではないでしょうか。
「妥協して結婚するくらいなら、一人でいいと思っていました」
そう語るのは、元事務職のきりんさん(40代前半・女性)。
彼女は、「顔が見えない」マッチングアプリで、神奈川在住の男性(シングルファザー)と出会い、マッチングからわずか半年で入籍しました。
お互いの顔も知らない状態から、どのようにして深い関係を築いたのか。
そして、なぜそこまでのスピード婚が可能だったのか。
きりんさんに「内面から始まる恋愛」のリアルを伺いました。
「スペックで人をジャッジしたくない」という本音
柴田: きりんさんは、ご結婚されるまでマッチングアプリの利用経験はなかったそうですね。今の時代、少し珍しいようにも感じますが、何か理由はあったのでしょうか?
きりん: 正直に言うと、「条件で人を選ぶのも、選ばれるのも嫌」だったんです。 一般的なアプリだと、どうしても年収や年齢、学歴といったスペックで検索しますよね。
「この条件から外れた人は見ない」と自分で枠を作ってしまうことが、すごくもったいない気がして。それに、私自身もそういった数字や条件だけでジャッジされるのが嫌でした。
柴田: すごく共感します。条件で絞り込むと、その人の本質的な魅力に出会う前に可能性を閉じてしまうことになりますもんね。
きりん: そうなんです。以前、長くお付き合いした方もいましたが、結局結婚に至らなかったのは「話し合い」ができないことが原因でした。だから、次に誰かと一緒になるなら、「ちゃんと向き合って話し合いができる人」がいい。 そう思っていたので、妥協してまで結婚しなくていい、一人でも幸せだ、と腹を括っていたんです。
柴田: そんなきりんさんが、なぜ顔が見えないマッチングアプリを?
きりん: 友人が勧めてくれたのがきっかけです。「きりんに合うと思うよ」って。最初は「マッチングアプリ? 」とハードルが高かったんですが(笑)、「顔が見えないなら、外見から勝手なイメージをつくり上げられることもない」という点が、私の求めていたことと合致している気がして、始めてみることにしました。
「見た目のイメージ」に縛られず、最初からコアな部分を知ってもらえた
柴田: 実際にアバターを使ってお話しされてみて、どうでしたか? リアルな対面やビデオ通話との違いは感じましたか?
きりん: 「外見から勝手なイメージをつくり上げられること」がなく、心理的に気軽でした。
柴田: 見た目の情報がないことが、プラスに働いたんですね。
きりん: はい。私、考え方が少しマイノリティというか、変わっている自覚があるんです。でも、リアルだとどうしてもそういう部分に到達しないままに、視覚情報優位になってしまうこともある。外見からイメージをつくり上げられてしまうと、そこから逸脱したことが話しにくくなってしまうんです。勝手なイメージをつくり上げられても困るな、と。
柴田: なるほど。見た目の印象が先行してしまって、本当の自分を出しづらくなるんですね。
きりん: そうなんです。でもアバターなら、その「見た目の先入観」がありません。その分、視覚情報に左右されない、自分のコアな部分から知ってもらうことができたんだと思います。
柴田: アバターが、外見のイメージという「枠」を取り払って、最初から中身で繋がれる状態を作ってくれたんですね。
趣味の話ではなく、「哲学」を語り合った夜
柴田: 旦那様(当時はお相手)とは、最初から気が合ったのでしょうか?
きりん: そうですね。彼はシングルファザーで、夜にお子さんを寝かしつけた後の22時頃からよく通話をしていました。気づけば夜中の2時まで話し込んでしまうこともあって。
柴田: 4時間も! どんなお話をされていたんですか?
きりん: それが、単なる雑談や趣味の話じゃないんです。例えば、お互いに読書が好きだとわかって、同じ小説について語り合ったり。
柴田: 一緒の小説を読んで語り合うのは、すごく素敵ですね。
きりん: はい。「面白かったね」で終わるんじゃなくて、「あの場面についてどう思う?」「この哲学的な問いについて、あなたはどう考える?」といった、思考の深い部分を共有できたのがすごく楽しかったです。 彼となら、誰とでもできる会話ではなく、私が普段考えている思考を共有できる。
それがすごく心地よかったんです。
柴田: それはすごい。「趣味が合う」レベルを超えていますね。
きりん: そうなんです。彼はお子さんへの接し方もとても素敵で。話を聞いているだけで「あぁ、この人は誠実で、話し合いができる人だな」というのが伝わってきました。 顔が見えなくても、言葉の選び方や考え方から、その人の人柄は十分すぎるほど伝わってくるんです。

リアルな対面は、ただの「答え合わせ」
柴田: 春に出会って、実際に初めてお会いになったのはその3ヶ月後だと伺いました。その間、一度もお顔を見ていなかったんですか?
きりん: 会う前に一度、集合写真の切り抜きのような写真を交換しただけでした(笑)。
柴田: 不安はありませんでしたか? いざ会ってみて「イメージと違ったらどうしよう」とか。
きりん: それが、不思議と不安はなかったんです。もう内面の深いところで繋がっていたし、彼がどういう人間かは分かっていたので。 実際に会った時は、「あ、動くとこんな感じなんだ」「聞いていた通り、ちょっと姿勢が悪いな(笑)」と思ったくらいで。
柴田: まさに「答え合わせ」という感じですね。
きりん: はい。会ってみて、思い描いていた人かどうかという確認作業に過ぎませんでした。 実は私が体調を崩してしまったタイミングで彼が「付き合ってほしい」と言ってくれて。リアルで会った回数は少なかったですが、夏休みには彼が関西(私の地元)まで来てくれて、その時にはもう「結婚しよう」という話になっていました。
柴田: 春頃に出会って、その3ヶ月後に初対面で交際、夏頃には結婚を決意。すごいスピード感ですが、そこには「迷い」はなかったんですね。
「条件」の枠を外した先にあった幸せ
柴田: 現在は入籍され、旦那様とお子さんと3人で暮らしていらっしゃるとのことですが、生活はいかがですか?
きりん: 本当に穏やかで、幸せです。困りごとがほとんどないんです。 何かあっても彼とはちゃんと話し合いができるし、彼が私のことを深く理解してくれているという安心感があります。彼は、誰にでも優しいけれど、心を開いた人にだけ見せてくれる特別な優しさがある。それを日々感じられるのが嬉しいですね。 今は新しい命も授かり、毎日があっという間に過ぎていきます。
柴田:それは本当におめでとうございます!出会いから現在に至るまで、ずっと幸せだったことが分かり凄く嬉しいです。
編集後記:内面から始まる恋は、近道だった
「結婚において一番大切なのは、対話ができること」。
きりんさんのこの言葉に共感しました。
きりんさんと旦那様のように「価値観」や「対話」から入る恋愛は、会うたびに信頼が積み重なる加点方式の恋愛になります。だからこそ、リアルで会ってからも安定して幸せなんだと思います。
もし、条件での検索に疲れ、心の底から繋がれるパートナーを探しているのなら。 一度アバターをまとって、内面だけの会話をしてみませんか?
運命の相手は、検索条件の外側にいるかもしれません。
内面だけのマッチングアプリ、はじめてみませんか
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